勘定科目:原材料とは?
原材料とは製品を作るために仕入れた材料や部品などのうちまだ使用されていないものをさしています。
期末になった時に製品や半製品や仕掛け品と言った勘定科目の中で、未使用で保管している原材料も棚卸資産として計上していきます。
ちなみに素材の原型をとどめているものは材料、素材の原型をとどめていないものは原料という風に表現されます。
どんなものが原材料の適用になるか
- 原料
- 材料
- 素材
- 燃料
- 部品
- 工場消耗品
- 消耗工具
- 消耗器具
etc…
原材料のエトセトラ
原材料の仕入れにかかったコストは原材料費と言えるのか?
原材料を仕入れるにあたって、輸送のコストが掛かったり取引手数料がかかったりすることも考えられます。
これらは原材料費として計上すべきなのでしょうか?
答えから言いますと原材料費の購入金額の3%以内の金額であれば原価とは計算しないとされています。
逆に言えば膨大な輸送コストや購入手数料がかかってしまうような原材料に関しては、原材料費の一部として計上しなくてはならないということです。
原材料の単価をどのように見積もるべきか?
原材料の単価は、最終仕入原価法というルールに基づいて計算されます。
これは棚卸資産を期末に一番近いタイミングで取得した時の一単位あたりの原価を、在庫にある全ての原材料の1単位のコストとして計上するということです。
なお税務署に届出を出すことによって、取得したタイミングの金額と現在の金額を見比べて低い方の金額を原価として計上することができる低価法という評価方法を採用することも可能になります。
原材料の仕分け例
100万円分の原材料を、掛けで仕入れた
借方 | 貸方 | ||
原材料 | 1000000 | 買掛金 | 1000000 |
100万円分の原材料を、製品の製造に送った
借方 | 貸方 | ||
仕掛品 | 1000000 | 原材料 | 1000000 |
貸借対照表/損益計算書での表記
この勘定科目は「貸借対照表」の「資産」に属します。